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「独立系SIerはやめとけ」と言われる理由について。
客先常駐が多い、年収が伸びにくい、後ろ盾がなく経営が不安定…など、ネガティブな声はたしかにあります。
その一方で、好待遇で長く働ける独立系の優良企業で活躍している人がいるのも事実です。
この記事では、両者を分ける条件を整理しながら、独立系SIerに向いている人・向いていない人を解説します。
では、そもそもなぜ「独立系SIerはやめとけ」と言われてしまうのでしょうか。
先に答えを言ってしまうと、「独立系SIerはやめとけ」の実態は「会社次第」という一言に尽きます。
エンジニア独立系って会社の数がとにかく多いから、当たり外れの差も大きいんですよね…?
テック先輩そうだね。だからこそ会社選びさえ間違えなければ問題ないよ!
独立系だからといって、すべての会社が”NG”というわけではありませんので安心してください。
ユーザー系やメーカー系のSIerにも、「やめとけ」と言われる会社はちゃんと存在します。
そこで今回は、IT業界10年、SIer・SESの現場からエンジニア採用まで経験してきた僕が、独立系SIerが「やめとけ」と言われる理由を解説します。
あわせて、独立系で働くメリットや、優良企業に共通する特徴もご紹介していきます。
独立系SIerは「どの会社で働くか」によって、待遇も働きやすさもまったく変わってきます。
独立系SIerへの就職・転職を考えているなら、一度IT転職エージェントに相談してみるのがおすすめです。
登録・利用は無料で、専任のアドバイザーが優良企業選びをサポートしてくれます。
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そもそも、独立系SIerとは?
独立系SIerとは、特定の親会社やグループ企業を持たないSIerのことです。
他のSIerと違って自社の判断で仕事を決められるため、開発の自由度が高いのが特徴です。
エンジニアユーザー系やメーカー系は親会社の意向が強くて、自由に動きにくいイメージがあります…
テック先輩独立系なら上流工程から開発・テスト・運用まで、幅広い仕事に関われるよ!
代表的な独立系SIerとしては、次のような企業が挙げられます。
- 大塚商会
- オービック
- BIPROGY(旧・日本ユニシス)
- TIS
- Sky
それぞれの会社ごとの待遇差や立ち位置まで踏み込んで知りたい場合は、IT転職エージェントに聞いてみるのが早いです。
「独立系SIerはやめとけ」と言われる理由
「独立系SIerはやめとけ」と言われる最大の理由は、下請けの仕事が多いことにあります。
SIer業界は多重下請け構造になっており、
会社によっては3次請け、4次請け、5次請けという下請け仕事を担当することになります。
このように、階層が下がるほどマージンが差し引かれ、エンジニアの年収も目減りしていくのが実情です…。
とりわけ独立系SIerは会社数が最も多いぶん、好条件の立場で仕事ができない会社も少なくありません。
エンジニア独立系だからといって、全部が元請けや2次請けの立場になれるわけじゃないんですね…
テック先輩そうだね。会社の立ち位置次第で、環境も条件もガラッと変わってしまうんだ
結果として、3次請け以下の会社には、次のようなデメリットが出やすくなります。
- 客先常駐の会社が多い
- 年収が低くなりがち
- スケジュールや納期がきびしい
- 会社の業績が不安定
- エンジニアも営業ノルマがある
「独立系SIerはやめとけ」と言われる背景は、まさにここにあります。
それでは、1つずつ詳しく見ていきましょう。
①:客先常駐の会社が多い
下請けに入っている独立系SIerは、客先常駐がほとんどになります。
もはやSIerというより、IT派遣やSESと変わらない会社も存在するほどです…。
自社内で仕事ができるのは、たいてい大手SIerかWeb系企業に限られるため、
客先常駐を避けたいなら、「下請け中心の独立系SIerはやめとけ」ということになります。
客先常駐なしで働ける独立系を探している方は、客先常駐なしの転職|今すぐ動く方法もあわせてチェックしてみてください。
②:年収が低くなりがち
SIer業界は多重下請け構造のため、間に入る会社が増えるほどエンジニアの年収は下がっていきます。
一例ですが、4次請け・5次請け・6次請けと下がるにつれ、年収はさらに厳しくなっていきます…。
エンジニア独立系は会社数が多いぶん、下請けの会社もその分多くなってしまうんですね…
しかも、上流の会社より大変な仕事をしていても、立場の違いだけで年収が低く抑えられてしまうこともあります…。
テック先輩実力や努力に見合った給料をもらえないのは、たしかにつらいところだね…
とはいえ、「独立系=年収が低い」というわけではないので誤解しないでください。
独立系SIerの中にも、年収水準が高い会社はきちんと存在します。
参考までに、SIer全体で見た30歳時点の年収の目安は約479万円ですが、独立系にはこれを上回る待遇の会社も一定数あります。
出典: 情報サービス産業協会(JISA)調査(2024年版・残業代を除く)
ほかにも年収水準の高い独立系SIerを知りたい場合は、IT転職エージェントに登録して聞いてみましょう。
求人サイトには載らない、非公開の高年収求人を紹介してもらえることもありますよ!
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③:スケジュールや納期がきびしい
独立系SIerは親会社やグループ会社からの仕事ではないため、
スケジュールや納期の調整がきかないケースが多くなります…。
特に下請けの独立系SIerでは、上流の会社が組んだ無理なスケジュールのしわ寄せを受けやすい傾向があります…。
④:会社の業績が不安定
独立系SIerの経営は、自社の営業力次第という側面が強いです。
親会社から安定的に仕事が回ってくるユーザー系・メーカー系と違い、
独立系SIerは自分たちの力で案件を獲得しにいかなければなりません。
そのため、急な予算の都合でプロジェクトが消えたり、営業力の弱い会社では仕事自体が取れなかったりすることもあります…。
自由に動ける反面、仕事の安定感に欠けるのは独立系ならではのデメリットです。
⑤:エンジニアも営業ノルマがある
独立系SIerは営業を重視する会社も多く、エンジニアにも売上のノルマが課されることがあります。
いわゆる「現場営業」と呼ばれるものです。
現場の状況を一番把握しているのはエンジニア自身なので、「追加案件や増員の枠を現場から取ってこい」と求められる形です。
ノルマを達成するために、自分から炎上寸前の案件を取りにいかされることさえあります…。
エンジニアエンジニアは技術で評価される仕事のはずなのに、売上まで求められるのは違和感があります…
テック先輩営業がしっかり機能していない会社ほど、エンジニアへのしわ寄せが大きくなるんだ…
客先常駐や下請け仕事に消耗したくないなら、元請け・上流案件の比率が高い独立系企業を選んで転職活動をしましょう!
SIerの年収と転職の状況を公的データで確認する
独立系SIerだけを対象にした公的な統計は公表されていません。
ここではSIerを含むIT業界全体の数字と、企業が公式に開示している実額を確認します。
年収は「独立系かどうか」より「どの会社か」で決まる
IT企業の業界団体である一般社団法人 情報サービス産業協会(JISA)の2024年版の資料では、SIerの30歳の年収の目安は約479万円(残業代を除く)とされています。
一方、親会社やグループの中核会社を持つ大手SIerが公式に開示している実額はこうです。
| 会社 | 平均年間給与 | 平均勤続年数 |
|---|---|---|
| SCSK(住友商事グループ) | 約797万円 | 16年8か月 |
| 野村総合研究所(NRI) | 約1,333万円 | 13.7年 |
| NTTデータグループ | 約923万円 | 14.1年 |
※この3社はいずれも親会社やグループの中核会社を持つSIerで、この記事でいう独立系SIerではありません。独立系と比べる目安として並べています。
出典:各社の有価証券報告書(SCSK・NRIは2026年3月期、NTTデータグループは2025年3月期)。有価証券報告書とは、上場企業が国(金融庁)への提出を法律で義務付けられている公式の報告書のことで、うその記載をすると罰せられます。金融庁の開示書類データベース「EDINET」(https://disclosure2.edinet-fsa.go.jp/)で誰でも読めます。JISAの数字は一般社団法人 情報サービス産業協会の2024年版によります。
※表の金額は「提出会社」(本体の会社のみ・子会社を除く)の全社員の平均です。3社それぞれの実額であって、業界の平均ではありません。JISAの479万円は30歳・残業代を除いた目安なので、集計の対象が違う点にご注意ください。
エンジニア同じSIerなのに、こんなに開くんですね…。
テック先輩開くよ。だから独立系かどうかより、会社ごとの実額を見て決めるのが正しいんだ。上場していれば独立系の会社も有価証券報告書を出しているから、気になる会社は同じEDINETで確認できるよ。
ここまで挙げた5つのデメリットも、独立系という区分そのものが原因ではありません。
下請けの階層が下にある会社に偏って出やすい、というのが実態です。
ITエンジニアは求人1件あたりの競争が少ない
厚生労働省の一般職業紹介状況(令和8年6月・常用でパートタイムを除く)によると、情報処理・通信技術者の有効求人倍率は1.49倍でした。
有効求人倍率とは、仕事を探している人1人あたりに何件の求人があるかを示す数字です。
全職業の1.13倍を上回っています(前年の同じ月との差は-0.18ポイント)。
出典:厚生労働省 一般職業紹介状況(令和8年6月)https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_74767.html ※情報処理・通信技術者という職種全体の数字で、独立系SIerに限った数字ではありません。
転職した後の給料も、下がる人より上がる人のほうが多くなっています。
厚生労働省の令和6年雇用動向調査では、転職して賃金が増加した人が40.5%、減少した人が29.4%、変わらない人が28.4%でした。
出典:厚生労働省 令和6年雇用動向調査 表6「転職入職者の賃金変動状況別割合」https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/25-2/dl/kekka_gaiyo-03.pdf ※全産業を対象にした調査です。
辞めた理由でいちばん多いのは給料
同じ令和6年雇用動向調査の表5を見ると、男性が前の会社を辞めた理由は給料が10.1%で1位、人間関係が9.0%で2位、労働時間が8.6%で3番目でした。
将来が不安だからは7.4%で4番目、仕事の内容が4.4%と続きます。
出典:厚生労働省 令和6年雇用動向調査 表5https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/25-2/dl/kekka_gaiyo-03.pdf ※全産業を対象にした調査です。
情報通信業の離職率は産業全体より低い
同じ調査の表4-2では、情報通信業の離職率は10.2%で、産業全体の14.2%より低い水準でした。
業界ごと不安定というより、会社単位で当たり外れが大きいと読むほうが実態に近いです。
出典:厚生労働省 令和6年雇用動向調査 表4-2https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/25-2/dl/kekka_gaiyo-02.pdf ※情報通信業という産業全体の数字で、独立系SIerに限った数字ではありません。
年収も定着も会社ごとに違う以上、いま所属している会社の条件だけで判断する必要はありません。
他社の実額と求人条件を並べて見るところから始めましょう!
独立系SIerで働くメリット
ここからは、独立系SIerで働くメリットを紹介していきます。
- プロジェクトの自由度が高い
- スキルアップがしやすい
- プログラミングの機会が多い
順番に見ていきましょう!
①:プロジェクトの自由度が高い
親会社やグループ会社による制約がないぶん、プロジェクトの自由度の高さが独立系SIerの特徴です。
具体的には、次のような点が挙げられます。
- 業界・業種を問わずプロジェクトに参加できる
- 使用するIT機器やプログラミング言語に縛りがない
- 上流工程はもちろん、開発・テストなど下流工程まで対応できる
メーカー系やユーザー系では使う機器や開発手法があらかじめ決まっていることが多く、自由度は限定的です。
自由度の高い環境で働きたい人には、独立系SIerがおすすめです。
②:スキルアップがしやすい
理由は、さまざまなプロジェクト・環境で経験を積めるからです。
独立系SIerは業界や業種を問わず、幅広く仕事を請け負います。
やり方に制限が少ないぶん、エンジニアとして成長しやすい環境で働けます。
テック先輩他のSIerだと「親会社の案件だけ」「決まった環境だけ」という制限があったりするんだよね…
エンジニアそれだと、新しい技術に触れる機会も減ってしまいそうですね…
いろいろな環境で技術を身につけたい人にとって、独立系SIerは有力な選択肢になります。
③:プログラミングの機会が多い
独立系SIerには、次のすべての工程を担当する会社が多くあります。
- 要件定義
- 基本設計
- 詳細設計
- 開発(プログラミング)
- テスト
- 運用・保守
他のSIerでは、上流の「要件定義」や「設計」だけを担当し、
開発(プログラミング)以降の工程は下請け企業に外注するのが一般的です。
そのため独立系SIerは、プログラミングに携わる機会が他のSIerより圧倒的に多いのが特徴です。
手を動かす仕事やプログラミング中心の働き方をしたい人は、検討してみる価値があります!
ただし…、下請け仕事しか回ってこない会社には注意が必要です。
「プログラミングにも携われる会社」と「プログラミングしかできない会社」はまったくの別物だからです。
3次請け以下のSIerだと下請け仕事しかなく、年収面でも不利になりやすいので…。
プログラミング機会の多さだけでなく、2次請け以上の立場にある会社を選ぶようにしてください。
この見極めが難しい場合は、SIer転職に強いIT転職エージェントを頼るのがおすすめです!
独立系SIerの優良ホワイト企業の特徴
ここでは、「やめとけ」と言われない独立系SIerに共通する特徴を見ていきましょう。
優良ホワイト企業には、次の6つの特徴があります。
- 元請け・プライム案件が豊富
- 30代が活躍している
- 独自の強みを持っている
- 自社製品・サービスを持っている
- 自分でキャリアプランを選べる
- 年収水準が高い
結局のところ、「独立系SIerはやめとけ」と言われる理由の多くは、待遇の悪い下請け企業で働いていることに起因します。
優良ホワイト企業さえ見極められれば、問題はありません。
個々の会社がどちらに当たるかまでは、IT転職エージェントに相談するとより具体的に見えてきます。
- 完全無料のIT転職支援サービス
- IT転職のプロが相談にのってくれる
- あなたに合った優良企業を紹介してくれる
- 転職サイトにない人気企業の求人がある
- 書類のチェック、面接対策をしてくれる
- 職務経歴書の添削や面接対策のサポートが受けられる
- 入社時期・条件の交渉をしてくれる
転職が初めての方でも、専任のアドバイザーが丁寧にサポートしてくれます。
登録したからといって必ず転職しなければならないわけではないので、まずは試しに登録だけでもしておきましょう。
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結論:「独立系SIerはやめとけ」は会社次第
ここまで、独立系SIerへの就職・転職はやめておくべきかについて解説してきました。
結論としては、働く会社が優良ホワイト企業であれば問題ありません。
会社が「ブラックならやめとけ」だし、「ホワイトなら就職して問題ない」というだけの話です。
テック先輩つまり、それだけ働く会社選びが重要ということなんだ!
とはいえ、自分1人だけでブラック企業かどうかを見極めるのは簡単ではありません…。
会社の公式サイトや求人・転職サイトには、良い情報しか載っていないことがほとんどですから…。
本気で優良ホワイト企業への転職を目指すなら、IT転職エージェントに一度相談してみましょう。
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最後に、おすすめのIT転職エージェントをもう一度ご紹介して終わりたいと思います。
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