転職ノウハウ

SIer辞めるべき?大手6社の元社員が語る本音|年収・残業・転職後のリアル【2026年最新】

2026年04月28日

「このままSIerでキャリアを積んで本当にいいのか」
「もっと自由に技術と向き合える会社に行きたいけど、年収は下げたくない」
そんな迷いを抱えるエンジニアは、決して少なくありません。

本記事では、NTTデータ・野村総合研究所(NRI)・日鉄ソリューションズ・富士ソフト・シンプレクス・大塚商会という大手SIer6社で実際に働いた・辞めた人たちのリアルな声を整理しました。

「SIerは年収が高くて安定している」という一般論ではなく、現場で何が起き、なぜ人が辞め、転職後にどう変わったかを、個別エピソードと一緒にお届けします。

※本記事のエピソードは、公開されているYouTube動画やブログ記事から情報を整理したものです。各エピソードの末尾に出典URLを記載しています。記載内容は当時の話者の主観によるもので、現在の各社の状況と異なる可能性があります。

大手SIer6社比較表|年収・残業・退職理由のリアル

まず、本記事で紹介する6社の概要を整理します。年収・残業実態・主な退職理由を一覧にしました。

企業 年収レンジ 残業実態 特徴・退職理由
NTTデータ 新卒400万強→30歳800-900万→課長1000-1200万 月20h程度(炎上時除く) 客先常駐1割未満。ホワイト寄り
NRI(野村総合研究所) 30歳で1000万到達も可能 部署による 技術志向のキャリアパスが限定的との声も
日鉄ソリューションズ 新卒400万→30歳800-900万 基本ホワイトだが炎上時はハード 専門性が高く属人化しやすい傾向
富士ソフト 残業込み約480万(20代後半) 部署による 客先常駐の比率が高め。伝統的な企業文化
シンプレクス 入社500万→数年で大幅UP(1500-2000万も) 超ハード(バグ対応で不眠不休も) 成果主義。独立志向の人が多い
大塚商会 30代後半で約1000万 残業・納期プレッシャー強め 体育会系・実力主義。資格手当が手厚い

こうして並べてみると、同じ「大手SIer」でも年収・残業・社風はまったく違うことがわかります。次の章からは、各社で実際に働いた人の生の声を見ていきましょう。

SIerを辞めた・働いた人のリアル体験談6選

① NRI→Web系スタートアップ|30歳で年収半減を覚悟した転職

元職:野村総合研究所(NRI)システムエンジニア(7年勤務)
転職先:Web系スタートアップのWebエンジニア
年収:1,000万円 → 半減覚悟で転職

新卒からNRIで7年間システムエンジニアとして勤務した方の体験談です。30歳を目前にして、Web系スタートアップへ転職を決断しました。

退職の最大の理由は「構築後の管理ではなく、構造や処理を自分の手で考えるWebエンジニアの仕事に就きたかった」ことだそうです。社内にPM以外の技術寄りのロールモデルが見つかりにくく、「30代目前で今やらないと、数年後も同じことで悩む」と決断したと語っています。

注目すべきは、年収1,000万円を「半分になってもよい」と覚悟した上で転職した点です。本人は「高給を手放すことへの未練はあった」と正直に語りつつ、それでも違和感を解消する道を選びました。

転職後は「個人の技術力が勝負の環境」で四苦八苦しながらも、「楽しくて仕方がない」と感じる日々を送っているそうです。アドバイスとして「違和感はずっと残るので、早めに解消したほうがよい」「30歳付近の決断が人生を大きく左右する」と語っています。

出典: 太平ブログ「30歳でNRIから転職した話」

② 富士ソフト→Web業界|伝統的な文化と客先常駐の構造に違和感

元職:富士ソフトの上流工程担当(3年半勤務)
転職先:Web業界
年収:残業込みで約480万円(20代後半)

こちらは大手SIerの富士ソフトに新卒入社し、3年半でWeb業界へ転職した方の声です。退職理由は4つ挙げられました。

  • 業務内容に面白みを感じられなかった
  • 伝統的な企業文化があり、社内コミュニケーションのスタイルが自分に合わなかった
  • 客先常駐の場合、評価者が現場にいないため評価構造に課題を感じた
  • SIerは開発(コーディング)をほぼ行わないため、技術力が身につきにくい

特に「客先常駐で正当に評価されない」という構造的な問題は、SIer全般に共通する悩みです。技術力を磨きたい人にとって、開発実務よりドキュメント作成と進捗管理に時間が割かれる環境は致命的でした。

退職前から独学でWeb知識を学び、個人開発でアプリを作っていたという準備の周到さも特徴的です。「未経験からWeb業界へ転職する場合、独学での事前準備は必須」というアドバイスは、これから動く人にとって参考になります。

出典: 年収チャンネル「富士ソフトが登場!元社員がSIerの不満をぶちまける!」

③ 日鉄ソリューションズ→コンサル|キャリアアップ志向で5年で離脱

元職:日鉄ソリューションズ(5年勤務)
転職先:コンサルティング業界
年収:30歳で800-900万円(在籍時)

日鉄ソリューションズに5年在籍後、コンサル業界へ転職した方のケースです。退職理由は「よりコンサル寄りのキャリアを目指したため」というポジティブなもの。

ただし、在籍中に見えた負の側面も語っています。「プロジェクト炎上時には長時間残業や休日出勤が発生し、体調を崩すメンバーもいた」「ニッチな領域のシステムを扱うため属人化しやすく、優秀な人に業務が集中する」という問題です。

給与水準は新卒400万→30歳で800-900万と、大手SIer標準クラス。プログラミングスキルそのものよりマネジメント能力やコミュニケーション能力が評価されやすく、文系でも活躍できる環境とのことです。

逆に言えば、「技術スペシャリストとして極めたい人には合わない」環境とも言えます。30歳前後でキャリアの方向性が「マネジメント志向」か「技術志向」かを見極めるべき会社です。

出典: 年収チャンネル「日鉄ソリューションズが登場!」 / 「人気業界SIerの悲惨な現実【日鉄ソリューションズ】」

④ シンプレクス→独立|野心派の選択肢

元職:シンプレクス(3年以上勤務)
転職先:独立(システム開発・PMコンサル)
年収:入社500万→数年で大幅UP(スキップ昇給で+100-150万)

金融工学を扱う高難度SIerとして知られるシンプレクス出身者の独立ストーリーです。退職理由はネガティブなものではなく、「コンサルティングやプロジェクトマネジメント、ベンチャーCTOなど新たな挑戦をしたかった」という前向きな動機でした。

シンプレクスの特徴は何といっても「成果主義で年収青天井(技術特化でもマネジメント特化でも1500-2000万円が狙える)」な点。ただし、それと引き換えに「バグ対応で40度の熱でも12時間働く」ような超ハードワークも辞さない覚悟が必要です。

本人いわく、「シンプレクスでの経験は独立や転職で非常に高く評価される」とのこと。タフさと技術力を同時に鍛えられる環境は、20代のうちに修行する場所として圧倒的な価値があります。

「いざという時のデスマーチ(不眠不休)に耐えうる覚悟がある人には最高の会社」という言葉が、シンプレクスのすべてを表しています。

出典: 年収チャンネル「過酷すぎるシンプレクスが登場!」

⑤ 大塚商会で17年勤続→別業界へ|厳しい環境で鍛えられた経験

元職:大塚商会のエンジニア(17年勤務)
転職先:別業界
年収:38-39歳で約1,000万円(在籍時)

17年という長期間、大塚商会でエンジニアを務めた方の体験談です。在籍中は「残業や納期前倒しのプレッシャーが強く」、相当ハードな環境でした。

しかし、その厳しい環境で鍛えられた結果、外の世界に出たときに「戦闘力が違う(楽に感じる)」と語っています。これは大塚商会という環境の評価ポイントを的確に言い表しています。

大塚商会の特徴的な制度として「資格手当が非常に手厚い」点が挙げられます。資格を取得すれば、会社にいる限り月額数万円が支給され続ける仕組みです。

また、学歴に関係なく気合と根性と実力(売上・納品実績)で評価される徹底した実力主義のため、営業職ではインセンティブで1,500万円以上も十分可能とのこと。「体育会系の気合と根性がある人」には合う環境ですが、技術志向の人にはミスマッチが起きやすい会社です。

出典: 年収チャンネル「元社員が語る、大塚商会の年収と内情」

⑥【在籍派の声】NTTデータ|ホワイトに働ける大手SIer

職:NTTデータのエンジニア(在籍中)
役割:ITコンサル/要件定義(マーケティング系システム設計)
年収:新卒400万強→30歳で800-900万→課長クラス1,000-1,200万

最後は退職した人ではなく、「SIerに残る選択をして満足している」方の声です。NTTデータでは以下のようなポジティブな声が聞かれました。

  • 社内が整備されており、育休取得なども推進されていて非常に働きやすい
  • 同期が多く、社内恋愛や社内結婚も盛ん
  • 給与が順当に上がり、30代で高年収(800万〜)が狙える
  • 客先常駐が少なく(1割未満)、自社勤務で上流工程に携われる

「社風は比較的硬めで真面目な人が多く、コミュニケーション能力(調整力)が高い人が出世しやすい」という点を理解した上で入社すれば、「ホワイトな大手SIerで安定した高年収」を実現できる稀有な環境です。

出典: 年収チャンネル「NTTデータが登場!人気SIerの年収を暴露」

このエピソードが示すのは、「SIer全部が辞めるべき会社ではない」ということ。会社選びの段階で構造(自社勤務率、社風、評価制度)を見極めれば、SIerでも満足するキャリアは築けるのです。

SIerを辞めるべきか判断する5つのチェックポイント

6人の体験談から見えてきた、SIerを辞めるか残るかを判断する5つの視点をまとめます。

1. 自分のキャリアの方向性が「マネジメント」か「技術」か明確か

SIerは構造的に、技術スペシャリストよりマネジメント・調整役のほうが評価される傾向にあります。NRIの太平さんが「技術寄りのロールモデルが社内にいなかった」と語ったように、技術志向の人には限界があります。

逆に、マネジメントや顧客折衝にやりがいを感じる人は、SIerに残るほうが稼げる可能性が高いです。

2. ロールモデルとなる先輩が社内にいるか

「5年後、10年後にこうなりたい」と思える先輩が社内にいるかは、最大の判断材料です。技術志向の人がロールモデルを見つけられない会社にいると、いつまでも違和感が消えません。

3. 残業・WLBの不満は構造的か、一時的か

日鉄ソリの体験談にあったように、SIerの残業は「炎上プロジェクト」由来であることが多いです。プロジェクトを変えれば改善する場合もあるため、配置転換を試してから判断するのも一つの手です。

4. 培ったスキルが他社で評価される形になっているか

SIer内のスキル(特定業界のドメイン知識、PM経験)は、転職市場で評価されるものと、SIer内でしか通用しないものに分かれます。「自分のスキルがどちらか」を客観視することが必要です。

ここは1人で判断しにくいので、転職エージェントに市場価値を診断してもらうのが効率的です。

5. 転職先でやりたいことが具体化しているか

「SIerが嫌だから」という消去法での転職は失敗します。シンプレクスの方が「コンサルや独立に挑戦したかった」と語ったように、転職先でやりたいことが具体的にあるかが分岐点です。

SIer出身者におすすめの転職先3パターン

パターン1:事業会社のIT部門(社内SE/PM)

大塚商会の方のような長期SIer経験者に人気の選択肢です。SIerで培ったプロジェクトマネジメント経験や顧客折衝スキルが、そのまま事業会社のIT部門で活きます。残業も大幅に減るケースが多く、ワークライフバランス改善を最優先する方に最適です。

パターン2:Web系自社開発企業

太平さん(NRI→Web系スタートアップ)や富士ソフトの方のように、技術志向の人が選ぶ道。年収は下がる可能性が高いですが、自分の手で構造を考え、ものを作る仕事に戻れます。

注意点は「実装スキルの準備」です。SIerでコーディングをほぼしてこなかった人は、転職前に独学やプライベート開発で実力をつけておく必要があります。

パターン3:ITコンサル

日鉄ソリの方のように、よりキャリアアップを目指す道です。年収は上がるものの労働時間も増える傾向にあります。「経営課題をITで解決する」上流工程の経験を積みたい人に向いています。

SIerからの転職に強いエージェント3選

SIerからの転職は、「どの業界・職種が自分に合うか」の見極めが最大の壁です。求人票だけではわからない「実際の開発体制」「技術スタック」「残業の実態」を知るには、その企業の内部情報を持つエージェントの力が必要です。

登録は無料なので、2〜3社に並行登録して比較するのがおすすめです。

SIer脱出におすすめ

SIerからの転職に強い
エージェント3選

「SIerから事業会社へ」「SIerからWeb系へ」
キャリアの方向転換に実績があるエージェントを厳選しました。

1

Strategy Career(ストラテジーキャリア)

株式会社明光キャリアパートナーズ

IT特化 SIer脱出実績◎ WLB重視求人

IT特化のエージェント型で、SIerから事業会社・Web系への転職支援実績が豊富。年収1,000万円以上のハイクラス求人から残業月30h以下のWLB重視求人まで幅広く扱い、「自分のSIer経験をどうアピールするか」を一緒に考えてくれるのが強みです。

SIer脱出におすすめの理由
  • SIer→事業会社・Web系への転職支援実績が豊富
  • 「あなたのSIer経験をどうアピールするか」を一緒に考えてくれる
  • 残業月30h以下・リモート可のホワイト求人が充実
  • キャリアの棚卸しから年収交渉まで一貫サポート
⚠ 対応エリアは東京・大阪中心。40代以上は対象外の場合あり。
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登録・利用すべて無料

2

TechGo(テックゴー)

株式会社MyVision

年収UP平均138万 面接対策無制限 ITコンサル転職

SIer→ITコンサルやメガベンチャーへのキャリアアップに強み。転職時の平均年収アップ額138万円の実績があり、面接対策は回数無制限。「SIerで培った業務知識を武器にステップアップしたい」という方に最適です。

SIer脱出におすすめの理由
  • SIer→ITコンサル・DXコンサルへの転職実績が豊富
  • 年収138万円UPの実績。SIerからの大幅アップを狙える
  • 面接対策が回数無制限
  • 業界知識が深く、的確な求人マッチング
⚠ IT実務経験2年以上が対象。完全未経験は非対応。
無料で登録する →

登録・利用すべて無料

3

レバテックダイレクト

レバレジーズ株式会社

スカウト型 面接確約93% 市場価値診断

プロフィールを登録しておくだけで企業から直接スカウトが届くスタイル。「自分のSIer経験が市場でどう評価されるか」を客観的に知るのに最適です。届くスカウトの内容(年収・ポジション)から、自分の市場価値の方向性が可視化されます。

SIer脱出におすすめの理由
  • 登録するだけで自分の市場価値がわかる
  • 約93%が面接確約付きで効率が良い
  • 受け身でOK、忙しいSIerエンジニア向け
  • IT・Web系に完全特化で求人の質が高い
⚠ スカウトを待つスタイルのため、急ぎの転職には不向き。
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よくある質問

Q1. 30代でSIer辞めるのは遅い?

遅くありません。むしろNRIの太平さんが「30歳付近の決断が人生を大きく左右する」と語ったように、30代前半は転職市場でも評価される最後のタイミングです。35歳を過ぎると未経験職種への転換は難しくなるため、悩んでいるなら早めに動くべきです。

Q2. SIerからWeb系に行くと年収下がる?

下がるケースが多いのは事実です。太平さんの例(1,000万→半分覚悟)のように、年収の一時的な低下は覚悟する必要があります。ただし、Web系で実装スキルを身につけた後、フリーランスや高単価ポジションに移行することで、3〜5年で年収を取り戻せるケースも多いです。

Q3. 退職前にやっておくべきことは?

3つあります。①転職先で必要なスキルを独学で先取り(特にWeb系志望なら個人開発)。②エージェント登録で市場価値を確認。③退職金・有給消化など金銭面の整理。富士ソフトの方は退職前に独学でWebアプリ開発まで行っていたことから、未経験職種への転換成功率を高めていました。

Q4. 在職中・退職後どちらで転職活動?

原則「在職中」を強くおすすめします。退職後の活動は経済的・精神的プレッシャーが大きく、希望条件を妥協しがちです。シンプレクス出身者のように圧倒的な実力と人脈がある場合を除き、在職中に内定を取ってから退職するのが安全です。

まとめ

本記事で紹介した6人の体験談から見えてきたのは、「SIerを辞めるべきかは、人と会社の組み合わせで決まる」という当たり前の事実です。

  • NTTデータのように、構造的にホワイトで満足する会社もある
  • 富士ソフトのように、客先常駐や古い文化に違和感を持つ人がいる
  • NRIのように、技術志向の人にロールモデル不足が起きる会社もある
  • シンプレクスのように、独立への踏み台として最高の会社もある

大事なのは、自分が「何に違和感を持っているか」を言語化すること。そして、その違和感が「会社固有の問題」なのか「SIer業界全体の構造問題」なのかを見極めることです。

太平さんの言葉を借りれば、「違和感はずっと残る」。早めに自分の市場価値と転職の選択肢を確認することが、後悔しないキャリアを築く第一歩です。

転職の選択肢を知るだけなら無料です。本記事で紹介した3つのエージェントに登録して、まずは「自分の場合どうか」を確認することから始めてみてください。

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