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組み込みエンジニアからWeb系への転職について、転職できる理由と進め方を解説します。
Web系に行けないと言われる理由と、今日からできることを紹介。
経験年数による違いや転職と退職の順番についてもQ&Aで回答します。
「組み込みの経験しかないから、Web系には行けない」と感じている方もいるかなと。
求人票を見ても、使っている言語もフレームワークもまるで別物に見えますからね…。
エンジニア組み込みしかやってきていないんですが、今からWeb系に転職するのはやっぱり無理がありますか?
テック先輩無理じゃないよ。組み込みからでもWeb系への転職はできるんだ。ただ、職務経歴書の書き方にひと手間かかることはあるね。
たしかに、言語や開発の進め方が違う分、Web系企業へ移るときに準備することは増えます。
そこで今回は、IT業界10年、SIer・SESの現場からエンジニア採用まで経験してきた僕が、組み込みからWeb系に行けないと言われる3つの理由を説明しつつ、実際に転職する具体的な方法をご紹介します。
組み込みからWeb系への転職をあきらめかけている方は、最後まで読んでみてください。
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組み込みエンジニアがWeb系に行けないと言われる理由(3つ)
ここでは、組み込みエンジニアがWeb系に転職できないと言われる理由を解説します。
- 扱う言語がC・C++中心で、Webの言語と違う
- 開発の進め方がウォーターフォールで、Webのやり方と違う
- Webサービスの実務経験がなく、職務経歴書に書ける材料が少ない
1つずつ見ていきます。
①:扱う言語がC・C++中心で、Webの言語と違う
組み込みの現場はC言語・C++が中心で、メモリの使い方や処理速度を意識したコードを書きます。
一方でWeb系の求人票に並ぶのは、Ruby・PHP・Python・JavaScriptといった言語です。
フレームワークやライブラリもRails・Laravel・Reactなど、組み込みでは触れないものばかりです。
言語だけを見ると別ジャンルに見えるため、書類の時点で候補から外れやすくなります。
②:開発の進め方がウォーターフォールで、Webのやり方と違う
組み込み開発は仕様書の確定を待ってから実装に入る、ウォーターフォール型で進める現場があります。
Web系企業には、アジャイル・スクラムで1〜2週間単位で機能をリリースしながら進める会社があります。
コードレビューやリリースの頻度も、組み込みとはテンポがまるで違います。
働き方のリズムが違うので、面接では「その進め方に合わせられるか」を聞かれることがあります。
エンジニアウォーターフォールしか経験がないんですが、それだけで落とされますか?
テック先輩それだけでは落とされないよ。仕様書から実装まで自分で担当してきた経験があるなら、進め方が変わっても伝わる部分は残るからね。
③:Webサービスの実務経験がなく、職務経歴書に書ける材料が少ない
組み込みの現場では、Webサービスの開発に触れる機会がないまま経験を積むこともあります。
職務経歴書に「Webサービス開発」の行を書けないため、書類選考の時点で見劣りすることがあります。
採用側によっては、経験の中身より先に「Web系の実務経験の有無」で振り分ける会社もあります。
エンジニアWebの実務経験がゼロなんですが、書類で落ちる前提で考えたほうがいいですか?
テック先輩その前提はいらないよ。組み込みでやってきたこと自体は事実として書けるんだ。書き方はこのあと文例つきでそのまま出すね。
組み込みの現場についていけないと感じている方は、別記事「組み込み開発の現場についていけない1年目エンジニアへ!仕事ができないと悩む理由5つと対処法」で理由と対処法をまとめています。
Webの実務経験がゼロで不安なら、実務経験がなくても応募できる会社を選んで転職活動をしましょう!
組み込みからWeb系に移る具体的な方法
ここからは、組み込みエンジニアがWeb系に移る方法を紹介していきます。
- 組み込みの実務を、Web系にも通じる事実として職務経歴書に書く
- Web案件やIoT・クラウド連携を扱う会社まで対象を広げて探す
- IT転職エージェントを使う
①:組み込みの実務を、Web系にも通じる事実として職務経歴書に書く
組み込みでやってきたことのうち、次の3つはWeb系の選考でもそのまま事実として伝わります。
- メモリや処理速度を意識してコードを書いてきたこと
- 仕様書から実装まで自分で担当してきたこと
- 単体テスト・結合テストの工程を自分で回してきたこと
大事なのは、これを抽象的な言葉でなく、言語・担当範囲・本数まで書くことです。
たとえば職務経歴書には、「C言語でファームウェアの実装、担当モジュール12本、単体テストまで担当」のように書きます(※数字は書き方の見本で、公的な統計ではありません)。
テスト工程についても、「単体テスト87項目・結合テスト32項目を設計し、自分で実施」のように件数つきで書くと、担当範囲が具体的に伝わります(こちらの数字も書き方の見本です)。
「実装を担当」「テストを担当」のような一行で終わらせず、担当した本数・件数まで書き切ることがポイントです。
このほかにも、Linux・通信・Gitの経験は、Web系の求人票の必須・歓迎の欄と並べて書けます。職務経歴書の1行の例と並べると次のとおりです。
| 組み込みで担当してきたこと | 職務経歴書の1行の例(数字は例) | Web系の求人票の欄に書かれることがある経験の例 |
|---|---|---|
| C言語でのファームウェアの実装 | C言語でファームウェアを実装し、担当モジュール12本を単体テストまで担当 | 「何らかのプログラミング言語での開発経験」 |
| Linux上での開発 | 組み込みLinuxの機器でデバイスドライバの修正と動作確認を担当 | 「Linux環境での開発経験」 |
| 通信処理の実装 | 機器とサーバー間のTCP/IP通信の処理を実装し、通信エラー時の再送処理を担当 | 「TCP/IP・HTTPなどネットワークの基礎知識」 |
| Gitでのソース管理とレビュー | Gitでブランチを分けて開発し、チーム4名のコードレビューを週2回担当 | 「Gitを使ったチーム開発の経験」 |
| テストの設計と実施 | 単体テスト87項目・結合テスト32項目を設計し、不具合の再現と切り分けまで担当 | 「テスト設計の経験」 |
エンジニアRubyもPHPも書いたことがないんですが、それでも表のように書ける行はありますか?
テック先輩あるよ。Linux・通信・Git・テストの行は、言語が違っても求人票の欄と並べて書けるんだ。書ける行から先に埋めよう。
職務経歴書の型はエンジニア職務経歴書の書き方|落ちる例文と型にまとめています。自社サービスの会社まで広げて探したい場合は組み込みエンジニアは自社開発に転職できる?受け皿3つ、Web系以外の行き先も比べたい場合は組み込みエンジニアの転職先おすすめ5選|選び方もあわせて確認してください。
②:Web案件やIoT・クラウド連携を扱う会社まで対象を広げて探す
Web系専業の会社だけだと、求人はかなり限られます。
組み込み機器とクラウドをつなぐIoT開発や、制御システムのWeb化を扱う会社まで対象を広げると、組み込みの経験をそのまま見てくれる求人が増えます。
スマート家電のアプリ連携部分を作る会社や、産業機器の稼働状況をWebダッシュボードで見せる会社も、その一例です。
自社のハードウェアにWebの管理画面をセットで提供している会社も、組み込み出身者を歓迎している場合があります。
③:IT転職エージェントを使う
対象を広げて探すとき、手間を減らしやすい方法です。
IT転職エージェントに登録して、組み込み出身でも応募できるWeb系の求人があるか確かめましょう。スカウト型のレバテックダイレクトは、経歴を登録して企業からのスカウトを受け取る使い方になります。
- 登録・利用ともに無料のIT転職支援サービス
- IT転職のプロにキャリアを相談できる
- Web系に移りたいという希望を伝えて、求人を相談できる
- 職務経歴書の添削や面接対策のサポートが受けられる
ただし、組み込みの経験をそのまま評価してくれない会社もあるので注意が必要です。
- Web系の実務経験がないと書類で一律に落とす会社
- 言語の違いだけで経歴を判断する会社
- 入社後の教育・研修の体制がない会社
- 組み込みの実務の中身を面接で聞かない会社
こうした会社ばかり受けていると、いつまでたっても書類が通らないまま、という状態になりかねません。
所属する会社選びは超重要なので、TechGoに登録したり、レバテックダイレクトの経歴の欄にWeb系志望と書いておいたりして、組み込みの経験を見てくれる会社か確かめてから選んでくださいね!
エンジニアエージェントに登録したら、Web系以外の求人も届いたりしますか?
テック先輩届くこともあるよ。だから「Web系の求人を探している」と最初に伝えておこう。スカウト型のレバテックダイレクトなら、経歴の欄にWeb系志望と書いておけばいいんだ。
組み込み出身で応募できるWeb系の求人もあります。登録は無料なので、Web系が気になるならIT転職のプロに一度相談してみましょう!
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組み込みエンジニアがよくする質問Q&A
Q1:組み込みエンジニアでも本当にWeb系に転職できますか?
転職できる道はあります。情報処理・通信技術者の有効求人倍率は1.49倍で、全職業の1.13倍より高い水準です。
求人の数だけで見れば、応募先が足りない状況ではありません。
これはWeb系に限った数字ではなく、情報処理・通信技術者全体の求人倍率です。
転職した人の賃金も、増えた人が40.5%で、減った人より多い結果です(業種を問わない転職入職者全体の数字)。
ただし書類選考は職務経歴書の書き方次第で結果が変わるので、担当範囲を具体的に書くところから始めてください。
出典: 厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年6月分)」(パートタイムを除く常用)/厚生労働省「令和6年雇用動向調査」表6(転職入職者の賃金変動状況)
Q2:経験年数が浅くてもWeb系を目指せますか?
目指せます。年数より、今の組み込みの仕事でどこまで担当しているかによって難易度が変わります。
- 仕様書から実装・テストまで担当している
- 製造・検証など決められた工程だけを担当している
前者であれば、担当範囲をそのまま職務経歴書に書けます。
後者の場合も、担当してきた製造・検証の工程を件数つきで書けば、職務経歴書の材料になります。
エンジニア今の担当が製造・検証だけなんですが、それでも相談していいですか?
テック先輩相談していいよ。今の担当範囲をそのまま伝えて、実装やテストに関われる求人があるか確かめよう。
Q3:組み込みからWeb系への転職は、退職とどちらを先に進めればいいですか?
もっとも無難なタイミングは、転職先が決まってから、今の会社に退職を伝えることです。
理由は3つあります。
- 在職しながらのため、あせらず転職活動ができる
- 内定が出てから退職を伝えるので、条件を比べて決められる
- 退職日を転職先の入社日に合わせて決められる
在職したまま求人を探すなら、無料で登録できるIT転職エージェントを使うと進めやすくなります。
一番簡単な方法は、登録するときに「Web系の求人を探している」と希望を伝えておくことです。
求人票を1件ずつ自分で見比べるのは手間がかかるので、無料で使えるIT転職エージェントを頼ってみましょう!
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まとめ:組み込みからでも、Web系に転職できる
- Web系に行けないと言われる理由は3つ。使用言語・開発の進め方・実務経験の3点
- 方法も3つ。①事実を職務経歴書に書く ②対象の会社を広げる ③IT転職エージェントを使う
- 情報処理・通信技術者の有効求人倍率は1.49倍で、全職業の1.13倍より高い
- 転職で賃金が増えた人は40.5%で、減った人より多い(業種を問わない全体の数字)
- 組み込みの経験を見てくれない会社もあるので、エージェントで求人を確かめてから選ぶ
- 今日できることは2つ。①担当範囲を言語・本数つきで書き出す ②エージェントに登録して求人を見る
出典: 厚生労働省「令和6年雇用動向調査」表6(転職入職者の賃金変動状況)
エンジニア結局、何から手をつければいいですか?
テック先輩まずは職務経歴書に担当範囲を書き出すことだよ。それができたら、エージェントに登録してWeb系の求人を見てみよう。
おすすめのIT転職エージェントをもう一度ご紹介して、終わりたいと思います。
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