転職ノウハウ

IT業界の離職理由を完全解説|企業タイプ別ランキングとデータで見る「辞めたい」の正体

2026年03月21日

※本記事にはプロモーションが含まれています。

「IT業界は離職率が高い」とよく言われますが、本当でしょうか?そして、IT業界で働く人はどんな理由で「辞めたい」と感じているのでしょうか?

本記事では、厚生労働省の公的データ口コミサイトの退職理由を独自分析した結果をもとに、IT業界の離職理由をグラフ・比較表・データで完全解説します。

📊 この記事でわかること
・IT業界の離職率は実は「低い」という事実
・厚労省データに基づく離職理由ランキング(男女別)
・企業タイプ別(大手SIer・SES・中堅SIer・ITコンサル)の離職理由の違い
・自分の「辞めたい」がどのパターンに当てはまるかの診断

IT業界の離職率は実は「低い」

まず前提を確認しましょう。厚生労働省「令和5年雇用動向調査」によると、IT業界(情報通信業)の離職率は11.8%。これは全産業平均15.4%を大きく下回っています。

宿泊・飲食サービス業
26.6%
生活関連・娯楽業
22.2%
サービス業
19.3%
教育・学習支援業
16.1%
🔵 全産業平均
15.4%
🟢 IT業界(情報通信業)
11.8%
製造業
10.2%

出典:厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概況」をもとに作成

⚠️ ただし注意点がある
離職率は低いが、メンタルヘルス不調により休職・退職した労働者がいる事業所の割合は、情報通信業が全17産業中2位(29.6%)と高い。つまり「辞める人は少ないが、辞めたい人は多い」という構造がある。

厚労省データで見る離職理由ランキング

では、実際にIT業界を含む全産業の転職者は、どんな理由で前職を辞めているのでしょうか。令和5年雇用動向調査のデータをグラフで見てみましょう。

男性の転職理由TOP5

1位 職場の人間関係
9.1%
2位 労働条件が悪い
8.1%
3位 給料が少ない
7.4%
4位 仕事に興味持てない
7.4%
5位 会社の将来が不安
6.0%

女性の転職理由TOP5

1位 職場の人間関係
13.0%
2位 労働条件が悪い
11.1%
3位 給料が少ない
7.1%
4位 仕事に興味持てない
5.4%
5位 会社の将来が不安
4.6%

出典:厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概況」(「その他」「定年・契約満了」除く)

💡 ポイント
男女ともに「人間関係」「労働条件」「給料」がトップ3。ただしIT業界に絞ると、これらの理由が企業タイプごとに全く異なる形で現れることが、口コミ分析でわかりました。

【独自分析】企業タイプ別 離職理由マップ

口コミサイトに投稿された退職検討理由を、大手SIer・中堅SIer・SES・ITコンサルの4タイプに分けて分析しました。同じIT業界でも「辞めたい理由」は全く違います。

🏢
大手SIer
口コミ評価 ★★★★★ 3.2

退屈で辞める

最大の不満は成長実感のなさ。プロジェクトが巨大化し個人の裁量が小さい。技術から離れて管理・調整業務ばかりに。「自分で作る」感覚が消えていく。

🏗️
中堅SIer
口コミ評価 ★★★★★ 3.1

不公平で辞める

最大の不満は評価制度。ほぼ全員が言及。成果を出しても年功序列で反映されない。「退職年度のフィードバックを見た瞬間に辞めた」という声も。

👤
SES企業
口コミ評価 ★★★★★ 2.3

搾取されて辞める

最大の不満は給与の低さ。マージン率5〜6割で手取りが圧縮。案件ガチャでキャリアを自分で決められない。営業に放置される孤独感も深刻。

ITコンサル
口コミ評価 ★★★★★ 3.3

消耗して辞める

最大の不満は長時間労働。残業100時間超が常態化。2025年は出社回帰の影響も。年収は高いが「時給換算すると前職の方がよかった」という声も。

企業タイプ別 離職理由の詳細比較

離職テーマ 大手SIer 中堅SIer SES ITコンサル
成長実感・裁量 ◎ 最頻出
評価制度の不満 ◎ 最頻出
給与の低さ ◎ 最頻出
長時間労働 ◎ 最頻出
技術→管理シフト
案件ガチャ・放置
出社回帰
受託/下請け構造

◎=最頻出 ○=複数言及あり △=少数言及 —=ほぼ言及なし

🔍 最大の発見
同じIT業界でも、「辞めたい」の質は企業タイプによって全く異なる。大手SIerは「退屈」、中堅SIerは「不公平」、SESは「搾取」、コンサルは「消耗」。自分の不満がどのパターンに当てはまるかを理解することが、後悔しない転職の第一歩。

30代男性の年齢別 離職理由の変化

厚労省データをもう一段深掘りして、年齢とともに離職理由がどう変化するかを見てみましょう。

年齢層 最も多い離職理由 割合
19歳以下 労働条件が悪かった 28.4%
20〜24歳 労働条件が悪かった 11.4%
25〜29歳 仕事に興味を持てなかった 14.1%
30〜34歳 給料が少なかった 14.1%
35〜39歳 人間関係 / 給料が少ない(同率) 11.3%
40〜44歳 職場の人間関係 14.6%
45〜49歳 職場の人間関係 11.1%

出典:厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概況」(男性、「その他」「定年」除く)

📈 年齢による変化のパターン
20代前半:労働条件(残業・休日)への不満が中心
20代後半:「この仕事で成長できるのか」という仕事内容への疑問
30代前半:結婚・住宅購入等で給料への不満が顕在化
35歳以降:人間関係が最大の離職理由に。組織内の政治やマネジメントへの不満

IT業界の年収比較|企業タイプで最大3倍の差

同じ30代・同じスキルでも、所属する企業タイプによって年収は大きく異なります。

ITコンサル
600〜1,200万円
外資系IT企業
700〜1,200万円
大手SIer
550〜750万円
自社開発(Web系)
500〜800万円
中堅SIer
450〜600万円
SES企業
350〜500万円
⚡ 衝撃の事実
SES企業(350〜500万円)とITコンサル(600〜1,200万円)で最大3倍以上の年収差。同じスキルを持つ30代エンジニアでも、「どこで働くか」で年収がここまで変わる。

「辞めたい」と感じたら?企業タイプ別の最適な転職先

自分の「辞めたい理由」が明確になったら、次は「どこに行くべきか」です。企業タイプごとの最適な転職先をフローチャートで整理しました。

1
大手SIerを辞めたい場合(成長・裁量不足)

Web系・事業会社で裁量を持つ / コンサルで年収UP / 社内SEで自社プロダクトに集中

2
中堅SIerを辞めたい場合(評価・報酬不満)

成果主義の事業会社で正当に評価される / 大手SIerで制度が整った環境へ / 外資系ITでジョブ型評価

3
SES企業を辞めたい場合(給与・案件ガチャ)

SIerでチーム開発・上流工程を経験 / 自社開発企業で案件ガチャから解放 / 社内SEで居場所を持つ

4
ITコンサルを辞めたい場合(消耗・WLB崩壊)

事業会社のDX部門で年収維持+WLB改善 / 社内SEで持続可能なキャリア / スタートアップで裁量最大

転職で年収は上がるのか?データで検証

「転職したいけど年収が下がるのが怖い」という方へ。厚労省データでファクトチェックします。

年収が増加した人
37.2%
年収が減少した人
32.4%
変わらなかった人
28.8%

出典:厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概況」

✅ 結論
転職入職者の37.2%が年収アップを達成。うち25.6%は1割以上の増加。「転職=年収ダウン」は思い込みであり、データは「年収が上がる人の方が多い」ことを示している。

まずは自分の市場価値を確認しよう

「辞めたい」と感じたときの最初の一歩は、自分のスキルが市場でどう評価されるかを知ることです。現年収と市場年収のギャップがわかれば、転職すべきかどうかの判断が客観的にできます。

IT業界に特化した転職エージェントであれば、SIer・SES・コンサルそれぞれのキャリアパスを理解した上で、最適な提案をしてもらえます。いずれも登録・利用は完全無料です。

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まとめ

IT業界の離職率は全産業平均を下回る11.8%。しかし「辞めたい人が少ない」わけではなく、メンタルヘルスリスクは全産業2位と高い水準です。

そして最も重要な発見は、同じIT業界でも企業タイプによって「辞めたい理由」が全く異なること。

📋 企業タイプ別「辞めたい」の正体
🏢 大手SIer → やりたいことができない(退屈で辞める)
🏗️ 中堅SIer → 頑張っても報われない(不公平で辞める)
👤 SES企業 → 全てが他人任せで詰んでいる(搾取されて辞める)
ITコンサル → 身体が持たない(消耗して辞める)

自分の「辞めたい」がどのパターンに当てはまるかを理解すれば、次に選ぶべき環境も見えてきます。転職入職者の37%以上が年収UPを達成しているデータもある通り、環境を変えることは合理的な選択肢です。

まずは転職エージェントに登録して、自分の市場価値を確認するところから始めてみてください。


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