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「IT業界は離職率が高い」とよく言われますが、本当でしょうか?そして、IT業界で働く人はどんな理由で「辞めたい」と感じているのでしょうか?
本記事では、厚生労働省の公的データと口コミサイトの退職理由を独自分析した結果をもとに、IT業界の離職理由をグラフ・比較表・データで完全解説します。
・IT業界の離職率は実は「低い」という事実
・厚労省データに基づく離職理由ランキング(男女別)
・企業タイプ別(大手SIer・SES・中堅SIer・ITコンサル)の離職理由の違い
・自分の「辞めたい」がどのパターンに当てはまるかの診断
IT業界の離職率は実は「低い」
まず前提を確認しましょう。厚生労働省「令和5年雇用動向調査」によると、IT業界(情報通信業)の離職率は11.8%。これは全産業平均15.4%を大きく下回っています。
出典:厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概況」をもとに作成
離職率は低いが、メンタルヘルス不調により休職・退職した労働者がいる事業所の割合は、情報通信業が全17産業中2位(29.6%)と高い。つまり「辞める人は少ないが、辞めたい人は多い」という構造がある。
厚労省データで見る離職理由ランキング
では、実際にIT業界を含む全産業の転職者は、どんな理由で前職を辞めているのでしょうか。令和5年雇用動向調査のデータをグラフで見てみましょう。
男性の転職理由TOP5
女性の転職理由TOP5
出典:厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概況」(「その他」「定年・契約満了」除く)
男女ともに「人間関係」「労働条件」「給料」がトップ3。ただしIT業界に絞ると、これらの理由が企業タイプごとに全く異なる形で現れることが、口コミ分析でわかりました。
【独自分析】企業タイプ別 離職理由マップ
口コミサイトに投稿された退職検討理由を、大手SIer・中堅SIer・SES・ITコンサルの4タイプに分けて分析しました。同じIT業界でも「辞めたい理由」は全く違います。
最大の不満は成長実感のなさ。プロジェクトが巨大化し個人の裁量が小さい。技術から離れて管理・調整業務ばかりに。「自分で作る」感覚が消えていく。
最大の不満は評価制度。ほぼ全員が言及。成果を出しても年功序列で反映されない。「退職年度のフィードバックを見た瞬間に辞めた」という声も。
最大の不満は給与の低さ。マージン率5〜6割で手取りが圧縮。案件ガチャでキャリアを自分で決められない。営業に放置される孤独感も深刻。
最大の不満は長時間労働。残業100時間超が常態化。2025年は出社回帰の影響も。年収は高いが「時給換算すると前職の方がよかった」という声も。
企業タイプ別 離職理由の詳細比較
| 離職テーマ | 大手SIer | 中堅SIer | SES | ITコンサル |
|---|---|---|---|---|
| 成長実感・裁量 | ◎ 最頻出 | △ | △ | ○ |
| 評価制度の不満 | ○ | ◎ 最頻出 | ○ | ○ |
| 給与の低さ | ○ | ○ | ◎ 最頻出 | △ |
| 長時間労働 | △ | △ | △ | ◎ 最頻出 |
| 技術→管理シフト | ◎ | △ | — | — |
| 案件ガチャ・放置 | — | — | ◎ | ○ |
| 出社回帰 | △ | △ | — | ◎ |
| 受託/下請け構造 | ○ | △ | ○ | — |
◎=最頻出 ○=複数言及あり △=少数言及 —=ほぼ言及なし
同じIT業界でも、「辞めたい」の質は企業タイプによって全く異なる。大手SIerは「退屈」、中堅SIerは「不公平」、SESは「搾取」、コンサルは「消耗」。自分の不満がどのパターンに当てはまるかを理解することが、後悔しない転職の第一歩。
30代男性の年齢別 離職理由の変化
厚労省データをもう一段深掘りして、年齢とともに離職理由がどう変化するかを見てみましょう。
| 年齢層 | 最も多い離職理由 | 割合 |
|---|---|---|
| 19歳以下 | 労働条件が悪かった | 28.4% |
| 20〜24歳 | 労働条件が悪かった | 11.4% |
| 25〜29歳 | 仕事に興味を持てなかった | 14.1% |
| 30〜34歳 | 給料が少なかった | 14.1% |
| 35〜39歳 | 人間関係 / 給料が少ない(同率) | 11.3% |
| 40〜44歳 | 職場の人間関係 | 14.6% |
| 45〜49歳 | 職場の人間関係 | 11.1% |
出典:厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概況」(男性、「その他」「定年」除く)
20代前半:労働条件(残業・休日)への不満が中心
20代後半:「この仕事で成長できるのか」という仕事内容への疑問
30代前半:結婚・住宅購入等で給料への不満が顕在化
35歳以降:人間関係が最大の離職理由に。組織内の政治やマネジメントへの不満
IT業界の年収比較|企業タイプで最大3倍の差
同じ30代・同じスキルでも、所属する企業タイプによって年収は大きく異なります。
SES企業(350〜500万円)とITコンサル(600〜1,200万円)で最大3倍以上の年収差。同じスキルを持つ30代エンジニアでも、「どこで働くか」で年収がここまで変わる。
「辞めたい」と感じたら?企業タイプ別の最適な転職先
自分の「辞めたい理由」が明確になったら、次は「どこに行くべきか」です。企業タイプごとの最適な転職先をフローチャートで整理しました。
→ Web系・事業会社で裁量を持つ / コンサルで年収UP / 社内SEで自社プロダクトに集中
→ 成果主義の事業会社で正当に評価される / 大手SIerで制度が整った環境へ / 外資系ITでジョブ型評価
→ SIerでチーム開発・上流工程を経験 / 自社開発企業で案件ガチャから解放 / 社内SEで居場所を持つ
→ 事業会社のDX部門で年収維持+WLB改善 / 社内SEで持続可能なキャリア / スタートアップで裁量最大
転職で年収は上がるのか?データで検証
「転職したいけど年収が下がるのが怖い」という方へ。厚労省データでファクトチェックします。
出典:厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概況」
転職入職者の37.2%が年収アップを達成。うち25.6%は1割以上の増加。「転職=年収ダウン」は思い込みであり、データは「年収が上がる人の方が多い」ことを示している。
まずは自分の市場価値を確認しよう
「辞めたい」と感じたときの最初の一歩は、自分のスキルが市場でどう評価されるかを知ることです。現年収と市場年収のギャップがわかれば、転職すべきかどうかの判断が客観的にできます。
IT業界に特化した転職エージェントであれば、SIer・SES・コンサルそれぞれのキャリアパスを理解した上で、最適な提案をしてもらえます。いずれも登録・利用は完全無料です。
まとめ
IT業界の離職率は全産業平均を下回る11.8%。しかし「辞めたい人が少ない」わけではなく、メンタルヘルスリスクは全産業2位と高い水準です。
そして最も重要な発見は、同じIT業界でも企業タイプによって「辞めたい理由」が全く異なること。
🏢 大手SIer → やりたいことができない(退屈で辞める)
🏗️ 中堅SIer → 頑張っても報われない(不公平で辞める)
👤 SES企業 → 全てが他人任せで詰んでいる(搾取されて辞める)
⚡ ITコンサル → 身体が持たない(消耗して辞める)
自分の「辞めたい」がどのパターンに当てはまるかを理解すれば、次に選ぶべき環境も見えてきます。転職入職者の37%以上が年収UPを達成しているデータもある通り、環境を変えることは合理的な選択肢です。
まずは転職エージェントに登録して、自分の市場価値を確認するところから始めてみてください。